SAGAサンライズパークでのデジタルフィールド化推進へ貢献
ローカル5Gを活用し、低遅延性を活かしたAIロボットとリアルタイム映像配信を実証
~ローカル5Gを活用し、低遅延性を活かしたAIロボットとリアルタイム映像配信を実証~
株式会社サガテレビ(本社:佐賀県佐賀市、代表取締役社長:指山 弘雄、以下「サガテレビ」)は、「Society 5.0」の新たな時代に向けて、佐賀県に協力し、NECネッツエスアイ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長兼CEO:牛島 祐之、以下「NECネッツエスアイ」 コード番号:1973 東証プライム)、株式会社FLARE SYSTEMS(本社:東京都文京区、代表取締役:中川 貴之、以下「フレアシステムズ」)、および、株式会社ブロードバンドタワー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長業務代行:中川 美恵子、以下「ブロードバンドタワー」 コード番号:3776 東証スタンダード)と連携し、2023年5月にSAGAサンライズパーク内にグランドオープンした九州最大規模の多目的施設「SAGAアリーナ」にて、ローカル5Gを活用した映像伝送、および、遠隔操作可能なAIロボットの実証実験を実施しました。
プロジェクトの総括と放送・実況・配信には、サガテレビを中心としたサガテレビグループが、ローカル5GおよびAIロボットソリューションはNECネッツエスアイが、コア一体型ローカル5Gソフトウェア基地局製品をフレアシステムズが、インフラ全般の設計構築についてはブロードバンドタワーが担当いたしました。
本実証実験では、会場となるSAGAアリーナ内にて、スポーツの近接映像での体験、AIロボットを活用した遠隔テレポーテーションイベント参加を実施し、5G(ローカル5G)を用いたサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させた「Society 5.0」時代のイベントについて、SAGAサンライズパークの利用者および佐賀県民に向けた、新時代のサービス提供について表現いたしました。
【背景・目的】
急速に進歩するデジタル技術は、地域課題を解決する重要な鍵としての活用が進んでおります。佐賀県では、県内を実証フィールドとして最先端のデジタル技術の活用に係る様々なチャレンジを行っており、今回のSAGAアリーナでの実証実験は、その具現化の一つとなるものです。デジタル技術の活用によって地域課題の解決や地域の魅力の発信を図るために、自治体と企業など様々な主体が分野を超えて横断的に情報交換し、アイデアを創出していく「官民共創」が重要です。本実証実験では、この基本的な考え方に基づき、ネットワークをコアとするICTシステムに関する企画・コンサルティングや設計・構築に定評のあるNECネッツエスアイ、コア一体型ローカル5Gソフトウェア基地局製品を提供するフレアシステムズと、専業型データセンター(iDC)事業の先駆者として、日本のインターネットの中心地である東京・大手町地区に最新鋭の5Gデータセンター「新大手町サイト」を有するブロードバンドタワーの技術協力のもと、佐賀県で唯一の民間テレビ放送局であるサガテレビとそのグループ企業の映像・番組制作技術、イベントプロデュース力を結集、「Society 5.0」時代の新たなるイベントの形を、佐賀県から発信することを目的としています。
【実証実験の概要】
SAGAアリーナにおいて、ケーブルレスで安定した高速・大容量、超低遅延通信を実現できるローカル5Gを活用し、臨場感のある映像・音声の配信とAIロボットによる遠隔コミュニケーションの実現にチャレンジ、今回の実証実験では、フレアシステムズ社のローカル5G製品を活用し、コンパクトな基地局1台で1階のメインアリーナから2階から4階の観覧席まで全てをカバーし、準同期にてUL最大450Mbpsのスループットを確認しました。新しいアリーナの楽しみ方を県民に体験していただくとともに、ローカル5Gという新しい技術活用の可能性を検証いたしました。
【各社の役割】
〇サガテレビ(サガテレビグループ)
本実証実験プロジェクトの統括および放送・実況・配信を行いました。会場内での撮影・実況音声の収録などコンテンツ面をはじめ、実証実験で用いる配信サーバの統合的な管理などの中核を担います。
〇NECネッツエスアイ
会場内にローカル5Gシステムを構築し、また、会場内に設置したロボット(AIロボット)をインターネットを介した遠隔地から接続制御する「テレポーテーション体験」を担当します。
〇フレアシステムズ
本実証実験で利用するコア一体型ローカル5Gソフトウェア基地局製品を提供し、ローカル5G全般に関する技術支援を行いました。
〇ブロードバンドタワー
本実証実験のローカル5Gを含む、ネットワーク設計および、実験で利用する光ファイバーネットワークの通信機器(光スイッチ)の提供・設置・管理など、会場内のネットワークインフラ全般を担当しました。
【各社からのコメント】
〇株式会社サガテレビ 取締役 技術担当 渡邊 拓也
今回の実証実験を通して、ローカル5Gという新しい技術を活用することで、SAGAアリーナ利用者がより快適でダイナミックな体験ができる新たなコンテンツの実現について模索することができたと感じています。これからも当社は地元メディアとして、県民の皆様に対し、新たな価値創造とより上質なサービス提供に向けて尽力してまいります。
〇NECネッツエスアイ株式会社 ネットワークソリューション事業本部 サービスソリューション事業部
事業部長 高山 顕
本実証実験にて、ローカル5Gの特色である高精細映像の伝送と、2024年問題解決の有力ソリューションであるロボット活用の有効性が確認できたことで、「SAGA2024 国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会」でも十分に寄与できるものと考えております。当社はこれからも「明日のコミュニケーションをデザインする」企業として、事業活動を通じた新たな価値の創造とサステナブルな社会の実現に取り組んでまいります。
〇株式会社FLARE SYSTEMS 代表取締役 中川 貴之
すぐに使える・小型・低消費電力・高性能な当社の基地局製品を、SAGAアリーナの実証実験にてご活用いただき、大変嬉しく思います。本イベントにて実証した高画質な映像伝送とロボット制御の組み合せは、先進的でローカル5G利活用の良いユースケースであると認識しています。当社はこれからも、ローカル5Gを始めとした技術の提供を通じて、広くローカル5Gの普及、社会課題解決、新しい価値創造に向けたDX実現に貢献してまいります。
〇株式会社ブロードバンドタワー クラウド・ストレージ技術担当取締役執行役員 樺澤 宏紀
SAGA2024 国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会へ向けてローカル5Gという新しい技術の活用とSAGAサンライズパーク利用者、佐賀県民に向けて新たな体験や新たなサービスの可能性について貢献できたことをうれしく感じております。新たなコンテンツや新たな情報の提供方法が増え、都心データセンターと連携するエッジデータセンター構想のもと、光伝送技術や新たな通信技術等の可能性について今後とも貢献してまいります。
【今後の展開】
今回の実証実験は、新時代のイベント体験をSAGAサンライズパーク利用者および佐賀県民に向けて提供することで、「ローカル5G」の将来性を広く佐賀県民の皆様に実感いただくとともに、2024年に国民体育大会(国体)から「国民スポーツ大会」に名称変更されてはじめて佐賀県で開催される「SAGA2024 国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会」でのデジタル技術活用のプロトタイプとなるものです。
サガテレビ・サガテレビグループ、ブロードバンドタワーおよびNECネッツエスアイ、フレアシステムズの各社は、佐賀県の掲げる基本理念である「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」の実践のために、これからも官民での共創を模索・実践してまいります。
以 上