ネクスと小型・低消費電力・低コストを実現するIoT機器向けの5G仕様「RedCap」実装に向けた相互検証に合意

 株式会社FLARE SYSTEMS(フレアシステムズ)(代表取締役:中川貴之、本社:東京都文京区、以下「FLARE SYSTEMS」)と株式会社ネクス(代表取締役社長 大内英史、本社:岩手県花巻市、以下「ネクス」)は、小型・低消費電力・低コストを実現するIoT機器向けの5G仕様である”5G NR RedCap”(注1、以下「RedCap」)の実装に向けた相互検証を進めることに合意しました。


 RedCapは、3GPP Release 17(注2)で定義された規格であり、5GのIoT向け仕様となります。5Gには、通信速度や信頼性の面で非常に高い性能が求められる一方で、多接続用端末への搭載を目的とした省電力、低コスト、低データレート実現の要求もあります。RedCapは、通常の5Gから高速通信の機能を4G/LTE(注3)レベルに抑えることで、端末の低消費電力化や小型化、並びに低価格を実現し、LTEからの置き換えや、速度を必要としないIoT用途に5Gの利用シーンを広げることが可能になります。また、5Gの複雑性を軽減することで、「LTEと比べ、さらなる低遅延化・信頼性向上」を実現しつつ、「デバイスの小型化」「省電力」「低コスト」なども実現、ウェアラブル端末や各種産業用センサーデバイスなどへの活用が想定されます。


 この度、FLARE SYSTEMSとネクスは、RedCap実装に向けた相互検証を進めることに合意しました。FLARE SYSTEMSはソフトウェアベースの5G SA対応の基地局「FS2-L5G-1」(注4)を、ネクスは3GPP Release17に対応するローカル5G端末を提供し、相互接続性を検証し、RedCapのシステム対応を検証いたします。
 FLARE SYSTEMSは、ソフトウェア基地局の強みを生かし、RedCapに一早く対応し、通信速度・低遅延・省電力・多接続といった特徴のバランスが取れたIoTサービスを実現できるようになります。産業センサーとの連携やウェアラブル端末や監視カメラの活用などを通じ、製造業などのお客様の現場業務変革の実現に貢献することができます。



RedCap対応による提供価値のイメージ



 なお、本件は、6月12日から14日にかけて幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2024のFLARE SYSTEMSブースでNECネッツエスアイ株式会社(代表取締役執行役員社長:牛島 祐之、以下「NECネッツエスアイ」)と共同で出展いたします。


■Interop Tokyo 2024 出展概要
〇会期:2024年6月12日(水)~14日(金)
〇会場:幕張メッセ
〇出展先:ホール3「3M13」NECネッツエスアイ/FLARE SYSTEMSブース内
https://f2ff.jp/2024/interop/exhibitor/show.php?id=2352&lang=ja
詳細・事前来場登録はこちら >>   https://www.interop.jp/
 ※展示会のホームページに遷移します


FLARE SYSTEMSとネクスは、今後も連携を継続し、高性能で信頼性の高いローカル5Gシステムを提供し、お客様の業務変革に貢献してまいります。



以上



(注1) 5G New Radio Reduced Capability
   3GPP Release17で定義された IoT機器を5Gで接続しやすくするための拡張機能
(注2) 3GPPは移動通信システムの仕様の検討・策定を行う国際的な標準化プロジェクト
   Release 17は、2022年6月に仕様策定が完了
(注3) Long Term Evolution:モバイル専用の通信規格(3Gと4Gの間の3.9Gに該当)
(注4) すぐに使える、小型・低消費電力・高性能なローカル5Gシステム
   https://flare-systems.co.jp/news/press-release/888/


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