「南海レスキュー2024」に参加し、大規模災害時の情報共有を支援するシステムのデモを実施

 株式会社FLARE SYSTEMS(フレアシステムズ)(代表取締役:中川貴之、本社:東京都文京区、以下「FLARE SYSTEMS」)は、「南海レスキュー2024」(注1、以下「南海レスキュー」)に参加し、ローカル5Gを活用した災害時の応急救援活動における情報共有を支援するシステムのデモンストレーションを実施しました。


 南海レスキューとは、東海・北陸・中国・四国の2府19県を担任する陸上自衛隊中部方面隊が行う大規模防災訓練です。南海トラフ巨大地震を見据え、能登半島地震の教訓等を踏まえ、「孤立地域」における「発災直後」の「初動対処」を焦点とした実動訓練を実施して、災害対処能力の向上を図るものです。
 このたび、FLARE SYSTEMSは、2025年1月14日に陸上自衛隊伊丹駐屯地等において、パートナー企業各社と連携し、被災地域の活動拠点を想定した地域にローカル5G基地局(注2)を設置し、指揮所等との間での情報共有を支援するシステム(以下「本システム」)の構築を試みました。


 本システムは、ローカル5G通信技術を利用した自営ネットワークと、可搬型の通信途絶対策機器X-ICS(注3)とを組み合わせたものであり、被災現場から指揮所にわたり円滑な情報共有を支援するソリューションです。具体的には、まず、活動拠点等において、災害現場情報入力システムであるX-FACE(注4)を介して入力された被害情報(被害の位置や状況、画像/動画など)が、ローカル5GネットワークによりX-ICSに伝送されます(イメージ内①)。次いで、X-ICSの自動共有機能により活動拠点間の被害情報が統合されます(イメージ内②)。さらに、統合された情報が復旧された通信インフラを通じ送信され、災害情報集約・閲覧システムSIP4D-Xedge(注5)により指揮所等において共有されます(イメージ内③)。


本システムのイメージ



 FLARE SYSTEMSは、これからもローカル5Gの社会実装を通じて、災害対策を含めた社会課題の解決、新しい価値創造に向けたDX実現に貢献してまいります。



以上




(注1) 南海レスキューの概要
  名称  :南海レスキュー2024
  開催日時:2025年1月13日(月)~17日(金)
  会場  :伊丹駐屯地等
  主催  :陸上自衛隊中部方面隊
  目的  :南海トラフ巨大地震を見据え、能登半島地震の教訓等を踏まえ、
       「孤立地域」に おける「発災直後」の「初動対処」を焦点とした実動訓練を実施して、
       災害対処能力の向上を図る
  関連URL:陸上自衛隊 中部方面隊(mod.go.jp)


(注2) すぐに使える、小型・低消費電力・高性能なローカル5Gシステム
   https://flare-systems.co.jp/news/press-release/888/


(注3) X-ICSの概要
  機関横断情報通信システム(Cross-agency Information and Communication System:X-ICS)。
  装置間でファイル・データ同期を自動的に行う機能や複数回線通信等の機能を有する
  通信途絶対策システム。内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期で開発中。
  開発担当は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))。


(注4) X-FACEの概要
  音声認識や3D都市モデルを用いて、災害現場最前線での入力を支援するシステム
  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期で開発中。
  開発担当は、(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)。


(注5) SIP4D-Xedge
  各機関で把握した情報の集約、管理、共有を行い、他機関との調整を行うためのシステム
  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期で開発中。
  開発担当は、国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)。


※記載されている会社名、商品名等は、各社の商標または登録商標です。

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